2024年度、国による「介護報酬改定」がありました。訪問介護は、厳しい経営、人材不足、事業所閉鎖など「危機」に直面している中、まさかの報酬減額改定でした。
この国は「福祉は大事」と言いながら、訪問介護の現状をまったくわかっておらず、現場で働く人たちにこんなにも冷たいんだと、怒り、悲しくなった方がたくさんいると思います。
「おかしなことには声をあげよう」との意見を出したところ、オールグリーンコープとして、厚生労働大臣宛てに意見書を提出することとなりました。
50事業所と1000人のワーカーからのアンケート結果を基に、7月24日、「ヘルパーが安心して誇りを持って働き続けられるために 訪問介護基本報酬の大幅な引き上げを求める」とする意見書を厚労省に届けてきました。
◆社福グリーンコープの報告と意見書・アンケート結果全文はコチラ→
https://www.fukushi-greencoop.or.jp/archives/18021
びすけっと佐賀管理者も要請団に加わり、発言の場をいただいたので、
「今日も猛暑の中、ヘルパー仲間は汗をいっぱいかきながら、利用者宅を転々と移動しながら、頑張っています。少々きつくても、サービスが終わって『ありがとう』」とニコッとされるのは、本当にうれしいし、疲れも吹っ飛びます。このお仕事にやりがいを感じます。だけど、それに見合う対価は伴っているでしょうか?アンケートでも90%がやりがいを感じながら、50%以上は報酬はみあっていない、と回答しています。ヘルパーが誇りをもって、安心して続けられる環境をつくって、未来に繋げてほしい」と訴えました。
対応された厚労省課長は「現場の想いを強く感じた。次回改定に活かしていきたい」と言われました。事前に渡した資料もしっかり目を通されていました。訪問介護の現場の様子をわかっていないわけではないとも感じました。だからこそ、私たち当事者が行政や政治に対して、もっともっと声をあげていくことが大切だと思いました。
在宅介護を希望する家族からは「訪問介護が最後の砦になっているんですよ」という言葉をいただきます。
地域に根差した訪問介護事業所をなんとしても存続させたい。
そして、若い人が希望を持って、この素敵な仕事に携わってくれるような社会を
みんなの力でつくっていきましょう!